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検査のインフォームドコンセント 4 ERCP
~ 熟練した医師を選ぶ ~
内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)は内視鏡を口から十二指腸まで挿入して膵管と胆管を造影する検査方法です。胆石、胆嚢癌、胆嚢結石、胆管結石、慢性膵炎、膵臓癌の診断に使います。
内視鏡自体は安全ですが、検査することによって、100人に1人という割合で炎症を引き起こす可能性があります。大腸菌が多い十二指腸から逆行して、無菌状態の膵胆管に内視鏡を挿入するのでERCP後膵炎という重篤な合併症が1000人に1人起きてしまいます。
本院ではあらかじめ抗生物質を投与して膵炎対策を行っています。これで感染症の心配はほぼありません。
造影剤によるアナフィラキシーショック(急性薬剤アレルギー)がおきる場合も想定されます。造影剤に対しての事前のアレルギーテストは意味がないことが分かっています。血圧が落ちるなどの症状を観察して、ステロイド投与による対応などを実施しています。
ERCPは診断と治療が同時に可能です。砕石鉗子、ナイフ、バルーン(風船)などそれぞれの症状に合わせて内視鏡に取り付ける治療器具を変えていきます。現在、100種類もの内視鏡治療器具が開発されています。内視鏡は自動内視鏡洗浄機で感染症対策を行い、治療器具は患者ごとに使い捨てになっています。
約30分ほどの検査、治療を的確に行っていきますが、患者の苦痛は避けられません。
苦痛を伴う検査だけに、まず、膵胆管を輪切りにして診断できるMR(磁気共鳴装置)を用いたMRCP検査法を勧めます。MRCP検査ができるかどうか聞いてみましょう。そこで膵胆管の異常が発見されれば、ERCPを受けることになります。
ERCPを行うことができない病院では、開腹手術となってしまいます。ERCPの専門医がいる病院を選んでください。それも、胃内視鏡3000例以上、大腸内視鏡1000例以上を経て、ERCPに十分熟練している医師に依頼しましょう。
この記事は2005年5月29日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
