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検査のインフォームドコンセント 6 心臓血管撮影
~ 体制が整った施設で ~
心臓血管の造影検査では、特に冠状動脈(心臓の表面をマスクメロンの網のように覆い、心臓自体に酸素、栄養を供給する)に動脈硬化が起こり、狭くなる、あるいは閉塞している部分がないかを詳細に観察します。
カテーテルと呼ばれる細い管を手首、肘もしくは足の付け根を通る血管から心臓へ送り込んで、心臓の内圧を測定し、造影剤を流し込んでX線撮影を行います。
カテーテルを挿入させた際、閉塞の原因となっている血管内にできた脆弱な粥腫を壊してしまい、血管が完全に詰って心筋梗塞を引き起こすことが1000人に1人程度あります。これは、どんなに熟練した専門医であっても、不可抗力であり、起こり得ます。また、血液の塊が飛んで脳梗塞を引き起こす場合が10000人に数人程度あります。
急性心筋梗塞では、すぐにバルーンカテーテルなどを使い、緊急治療を行って、対応します。このため、十分な経験を積んだ専門医のいる施設を選ばなければなりません。米国では血管形成術400例以上を行う施設を基準としています。本院では年間800例の検査、500例以上の治療を実施しています。
カテーテルでの検査は患者の協力が必須です。X線撮影時などには、5分から10分程度、じっと動かないでいなければなりません。全体では約1時間の検査です。全体の不安を取り除くために鎮静剤、局所麻酔を行います。造影剤などに対するアレルギーの危険性も注意しなければなりません。
立体CT、MRIを使った画像診断で異常があるかどうかの判断はできますが、確定診断、さらに治療にはカテーテルを使わなければなりません。
カテーテル治療ではなく、開胸して行う心臓外科治療が必要な場合があります。本院では毎週1回、カテーテル治療を行う循環器内科医、心臓血管外科医らによる検討会を開き、どのような治療が望ましいかなどを話し合っています。内科、外科の体制が整った施設を選ぶべきです。
この記事は2005年6月5日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
