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検査のインフォームドコンセント 11 骨髄
~ 血液異常をチェック ~
骨髄検査では胸骨あるいは、臀部と腰の間にある腸骨に局部麻酔をして、ボールペンの先くらいの細い針を刺して、骨髄液を吸引します。骨髄液を吸引する時、引っ張られるような痛みを感じることがありますが、一瞬の痛みなのであまり心配することはありません。
骨髄検査は、15分程度の基本的には安全な検査です。しかし、医師のミスで胸骨での検査の時、誤って血管や心臓を傷つける常識では考えられない事故があり、大騒ぎになりました。腸骨でもまれに血管や神経を傷つけてしまう事故が報告されています。現在では、重大な事故をにらんで腸骨での検査が多いのですが、太っている人などでは骨が見えにくく胸骨を選びます。
医師の技術的な問題ですので、血液疾患の専門医がいる病院を選べば問題ありません。本院では年間200例を実施していますが、事故は起きていません。
骨髄は血液の成分である赤血球、白血球、血小板を作る場所であり、骨髄液には血液のもとになる多能性幹細胞が含まれています。骨髄が不調になる病気はさまざまあります。血球のもととなる細胞が無制限に増えてしまうのが白血病、赤血病、骨髄腫、骨髄異形成症候群(白血病の前段階)など、血液のがんと呼ばれる病気です。
血球が無制限に増えたり、逆につくれなくなったりした場合、輸血だけでは限界があります。不調になった骨髄を新たに正常な骨髄に入れ替えるのが骨髄移植です。
血液検査を行い、血色素の低下(いわゆる貧血)や増加、白血球の減少や増加、血小板の減少や増加など血液の異常データが出た場合、骨髄検査を行います。軽い貧血であっても、再生不良貧血、白血病などの疑いもあり、骨髄検査で確定診断ができます。
本院は教育機関でもあり、研修医が骨髄検査を行うことがあります。当然、専門医が指導、監督して当たっています。
この記事は2005年7月10日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
