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検査のインフォームドコンセント 13 頭痛
~ 隠れた病名、発見も ~
吐き気を伴い、いつもの頭痛とは違う激しい痛み。バットで殴られたようで、ただ事ではない。それも、徐々にではなく、何日の何時何分から起きたことが分かるくらい突然、始まったことを覚えています。
そんな自覚症状を伴った頭痛の場合、クモ膜下出血を疑うべきです。風邪や二日酔い、片頭痛、ストレス性の頭痛などと診断されて「薬を出しますから、様子を見ましょう」などと言われるかもしれません。それで納得してはいけません。
すぐに脳神経外科あるいは脳神経内科の専門医がいる病院を受診すべきです。専門医以外の医師では診断が困難なことがあります。CTで病変を見落としたり、CTで分からないほどの少量の出血の場合もあります。1回目の出血で少量で適切な治療を受ければ、死亡率は低いのです。
見落としなどで再出血すると、死亡率は一気に50%を超えてしまいます。クモ膜下出血による頭痛の誤診率が非常に高いことを患者自身が承知してください。生命にかかわるだけに見逃しは許されません。
脳は三層の髄膜(内側から軟膜、クモ膜、硬膜)に大切にくるまれ、さらに外側が硬い頭蓋骨で保護されています。出血で三叉神経が刺激され、強烈な痛みが起きるとされます。
クモ膜下出血の原因の95%が脳動脈瘤の破裂です。少量の出血のため、CT画像で検出されないことがあります。そのまま帰宅してクモ膜下出血の再破裂で気を失い、死亡するということさえあります。CT検査で大丈夫と言われても、自覚症状などから疑いがあるようでしたら、MRI(核磁気共鳴検査)を受診すべきです。それでも得心が行かないようでしたら、腰椎の脊髄穿刺による脳脊髄液検査を申し出ましょう。脳脊髄液に血液が混じることで診断できます。
「いつもの頭痛と違う。」そう自分自身で判断したならば、ぜひ、専門医を訪れ、CT、MRI、MRAなどの画像診断を受けることが大切です。細菌やウイルスの感染で軟膜やクモ膜に炎症が起きる髄膜炎でも、嘔吐や吐き気とともに激しい頭痛を伴います。緊急に専門医を受診すべきです。
この記事は2005年7月24日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
