- トップページ >
- コラム・広報誌 >
- やさしい患者学研究会 >
- 効果と副作用
薬のインフォームドコンセント 3 効果と副作用
~ 大きい個人差に注意 ~
風邪を引いた時、あなたなら、どのようにするでしょうか。「すぐに病院で注射と咳止め、解熱剤、抗生物質、胃薬などをもらう」「薬局で風邪薬を買う」。それとも「基本的には自分の体力で治すものだから、おいしいものを食べて、温かくしてゆっくり就寝する」。日本では圧倒的に前者の方法を採る患者が多いようです。
薬好きの日本人。そんなふうに揶揄されることがあります。実際に日本人は薬に頼ることが多いようです。しかし、薬はあくまでも「2番目の選択」であることを忘れはなりません。薬は効果がある半面、副作用も強いのです。快適な環境で食事、睡眠などを十分取ることで風邪ならば治ってしまうはずですが、なかなかそうはいかないようです。
例えば、薬の成分を見ると効果が30%で副作用の発現率70%だとしても薬に依存するでしょうか。実際にそのような薬もあるのです。薬は「毒薬」「劇薬」「普通薬」に分類します。抗癌剤の場合、多くは「劇薬」や「毒薬」で、その作用に比べて、副作用が非常に強いことが知られています。
当然、薬の効果、副作用については個人差が大きいのです。致死に至る危険性さえあることを承知しておきましょう。服用する薬の種類はできれば、少ないほうがいいに決まっています。
現在、保険適用となる薬剤は約13,000品目あります。薬局などで購入できる薬などを入れれば、流通しているのは17,000品目を超えます。成分は2,400種類なのに、商品となるとこんなに多いのです。本院では1,800品目が使われています。実際によく使われるのは、そのうち500から600品目です。
医者は患者にさまざまな薬を標準的に処方、投与する場合があります。実際に患者にどのような薬理作用はあるのか個々人で大きな差があります。例えば、お酒(アルコール)について考えてみれば、理解できると思います。少しのお酒で真っ赤になって、気持ち悪くなる人もいれば、普段と変わらないように気持ちよく酔っ払っている人もいます。それだけ、体質によって違うのです。
化学物質の薬が積極的に使われたのは、約100年の歴史しかありません。薬は人体にとってはまだまだ未知の化学物質です。薬は効果とともに副作用、相互作用を忘れてはなりません。
この記事は2005年9月11日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
