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手術のインフォームドコンセント 1 施設基準(1)
~ 症例数で病院を評価 ~
患者らが病院を選ぶ大きな手掛かりに、病院の手術数があります。厚生労働省は2002年10月から年間症例数、医師の経験年数による「施設基準」を決めました。専門医の常勤など施設基準を満たしていない病院には、たとえ同じ手術をしたとしても診療報酬を30%減額、5%加算するという制度です。医師会などの反対がありましたが、厚労省は手術数を病院の評価基準にしました。
さらに、04年4月に地域性、緊急性を考慮、患者への情報提供を推進するために見直しを行いました。年間手術数は熟練した医者が高度な手術をこなしているひとつの目安です。手術数の多い施設では、その手術成績も良いとの根拠によります。
さて、施設基準を満たした手術の件数はどのように調べればいいのでしょうか。
県内の病院について調べるならば、JR静岡駅南口にある静岡社会保険事務局<静岡市南町、電054(203)3564>に出向き、情報公開を求めればいいのです。
実際に、どのような手続が必要か。まず、窓口で「行政文書開示請求書」をもらい、そこに氏名、住所、連絡先と情報公開してもらいたい行政文書の名称等を書くことになります。この名称が非常にややこしく、分かりにくいので別表(図)に示します。5%加算、30%減額する手術名、施設基準を教えてもらうことができます。
請求書に必要事項を書いて、窓口に提出すれば、開示までに約1ヵ月で連絡があります。開示請求手数料300円(15枚分のコピー代を含みます。16枚以降は1枚20円)で、コピーを郵送してもらうこともできます。ただし、社会保険事務局の担当者は医療の専門家ではないので詳しい説明には答えられない、とのことです。患者らは、その情報を基にさらに詳しく主治医と相談の上、手術を受ける病院などを決めるのも一つの方法です。
年間100例以上の症例数が必要とされている手術
冠動脈、大動脈バイパス移植術+体外循環を要する手術、経皮的冠動脈形成術+経皮的冠動脈血栓切除術+経皮的冠動脈ステント留置術
年間50例以上の症例数が必要とされている手術
頭蓋内腫瘤摘出術+頭蓋内腫瘍摘出手術+経鼻的下垂体腫瘍摘出術+脳動脈瘤被包術+脳動脈瘤流入血管クリッピング+脳動脈瘤頸部クリッピング+広範囲頭蓋底腫瘍切除・再建術+定位脳手術+顕微鏡使用によるてんかん手術+脳刺激装置植込術+頭蓋内電極植込術+脊髄刺激装置植込術+脳神経手術(開頭して行うもの) 黄斑下手術+硝子体茎顕微鏡下離断術+増殖性硝子体網膜症手術+眼窩内腫瘍摘出術(表在性)+眼窩内腫瘍摘出術(深在性)+眼窩悪性腫瘍手術+眼窩内異物除去術(表在性)+眼窩内異物除去術(深在性)+眼筋移植術+毛様体腫瘍切除+脈絡膜腫瘍切除術 鼓室形成手術+内耳窓閉鎖術+経耳的聴神経腫瘍摘出手術+経迷路的内耳道開放術 肺悪性腫瘍手術+肺腔鏡下肺悪性腫瘍手術+肺切除術+気管支形成を伴う肺切除術+胸壁悪性腫瘍摘出手術+醸膿胸膜+胸膜切除術(通常のものと胸腔鏡下のもの)+膿胸腔有茎筋肉弁充填術+胸郭形成手術(膿胸手術の場合)+気管支形成手術 経皮的カテーテル心筋焼灼術
(+の手術は合計数)
この記事は2005年11月27日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
