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手術のインフォームドコンセント 7 ICU
~ 輸液漏れチェックを ~
ICUは一般に「集中治療室」と呼んでいますが、実際は24時間体制による治療、看護、管理を行う「集中管理室」を指します。常駐の医者、患者2人に1人の割合で看護師が勤務しています。本院ではCCU(循環器集中治療室)を含めてベッド数30床で対応しています。
ICUには意識障害、昏睡、急性呼吸不全、急性心不全、ショック、急性劇症肝炎、腎不全などの重症代謝障害、広範囲熱傷、大手術を必要とする状態の患者らを収容しています。呼吸を管理するパルスオキシメーター、人工呼吸器、心電図、血圧計などの最新機器をそろえ、緊急事態に備えています。24時間、深夜でも病棟には灯りがついています。
ICUの患者には輸液ライン、輸血ライン、栄養ラインなどのチューブで薬液や栄養液などを直接、患者の静脈にカテーテルの針を刺して注入しています。
この際、針を刺したとき血管が破れてしまい、輸液が周辺の組織に漏れ出すことがあります。ほとんどの輸液は体内に吸収されてしまい、問題はありません。しかし、制癌剤、抗癌剤などの薬液は漏れると皮膚を壊死させ、潰瘍を形成することがあります。針は刺入時のみで、すぐに取り出す工夫が施されて危険を回避するようにしていますが、輸液漏れが起きる可能性すべてを排除できません。
輸液漏れは、看護師らが観察するしかありません。漏れると赤くなったり、腫れたりします。定期的に刺入部をよく観察しなければなりません。家族らも輸液漏れをチェックすべきです。
輸血ラインは危険の伴う医療行為の一つです。日赤血液センターで献血された血液についてさまざまな検査が行われ、エイズや肝炎ウイルスに感染していないかを確認します。しかし、現在の医療水準ではリスクをゼロにすることはできません。汚染された血液を輸血されないためには、自己血輸血が最も信頼できる方法です。手術前に時間がある場合、自己血輸血ができるか聞いてみるべきです。
また、血液型を間違って患者に輸血してしまう不適合輸血による医療事故が起きています。姓名、血液型など確認を本院では4人でチェック、本人確認の顔写真付きのバーコードを使っています。バーコードに移行後、本院では不適合血液の取り違い事故は起こっていません。
この記事は2006年1月29日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
