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手術のインフォームドコンセント 13 医療過誤 4
~ 身の守り方、本で学ぶ ~
医療事故から患者が身を守るには、どのようにすべきか。あるいは、医療実態はどうなっているのか。そんな参考になるさまざまな著作が出版されています。最近、出版された、比較的、手に入れやすい著作を紹介します。
長編小説「破裂」(久坂部羊著、幻冬舎)。大阪大学医学部出身の現役医者によるミステリー。「医者は、三人殺して初めて、一人前になる」というセンセーショナルな帯の文字が目を惹きます。主人公の麻酔科医が、大学の同級生、同僚、看護師らに自身の医療ミスを正直に暴露してもらいます。未熟な医者たちが患者をないがしろにした事例はフィクションとは思えません。
虎ノ門病院泌尿器科部長・小松秀樹著の「慈恵医大青戸病院事件」(日本経済評論社)も読むべきです。
小松氏は、専門医の目からみて事件への警察の対応、マスコミの報道はあまりに情緒的で一方的、マスコミによる特定医師に対する怒涛のような攻撃が始まると、先の大戦での戦争報道と同じで、記者にも、編集者にも抑制がかからない、と厳しい口調で述べます。
ここに新聞で報道されなかった多くの事実が登場します。その一つとして、麻酔科医の責任を述べています。もし、麻酔科医が職務を果していれば、患者は少なくとも死亡することはなかったことなどを厳しく指摘しています。
6月に出版された弁護士の貞友義典著「リピーター医師」(光文社新書)。1973年から1995年まで100万円以上の損害賠償を2回以上請求された医者は51人とあります。患者はその医者を見分けられない、と嘆きます。大学から関連病院へ派遣され、医療過誤を繰り返す深刻なリピーター医師問題を取り上げます。同著でも麻酔科医が手術で果たす役割を患者が知るべきだ、と強調しています。
一般向け入門書として奨めるのは「病院で殺される 医療ミスから身を守る方法」(主婦の友社)。米国での医療事情が書かれていますが、自己責任を重んじる国だけあって患者がどのようにすべきかを丁寧に書いています。「安全な病院の見つけ方」から始まり、「救急外来で注意すべきこと」「病院で転ばないようにするには」「外科手術を受けることになったら」など具体的かつやさしい記述で参考になります。
この記事は2006年3月19日現在の状況を元に作成されたものです。
その後さまざまな変化があることはご了承ください。
