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子供の夏風邪、嘔吐・下痢にどう対処するか
エクスパートインタビュー
司会:循環器科准教授 住吉 正孝
対談者:小児科准教授 有井 直人
いよいよ夏本番!子供たちが待ちに待った夏休みです。でも油断は大敵!そこで今回は小児科の有井准教授に子供の夏風邪、嘔吐・下痢について伺いました。
【司会】こどもの夏風邪にはどのようなものがありますか?
【有井】代表的なものとしてプール熱(咽頭結膜熱)、手足口病、ヘルプアンギーナなどがどれもウイルスによる感染症で、6月から8月頃を中心に流行します。
【司会】夏風邪にかかった時の家庭での対処は?
【有井】安静(あちこちに連れ回さない)と体温管理(発熱時に体を冷やすなど)による体力の温存、水分補給による脱水の予防(少量の水分を頻回に摂らせる、のどにしみない食べ物)が対処の基本です。のどの痛みのために水分を十分に取れずに脱水を起こすことがあるので、注意が必要です。
【司会】発熱への対処法は?
【有井】熱は身体がバイ菌やウイルスと戦うために出しているので、戦いの邪魔をせずに「そのまま出しておく」が原則です。基本的に「暑がらず、寒がらず」でよいのですが、乳幼児は熱がよけいに上がりやすいのでクーリング(首のまわりや脇の下を冷やす)をします。
【司会】熱さまし(解熱鎮痛剤)の使い方は?
【有井】熱さましには病気を治す力はなく、楽になるための薬であると理解しておいて下さい。「体温が何度になったら使う」のではなく「熱のためによく寝てくれない」とか「ぐったりして水分を摂ってくれない」といった時に使います。
【司会】嘔吐(おうと)・下痢への対処は?
【有井】夏は食中毒や寝冷え、ウイルス性胃腸炎などによる嘔吐・下痢が時々みられます。
嘔吐が短時間に何回もあるときは、1-2時間はいっさい口からものを入れないようにします。次に水分を1回に10-50mlづつ、5-15分おきに飲ませ続け(一度にたくさん飲ませると吐いてしまいます)、嘔吐が治まったら食事を始めます。下痢の時も同じように少しづつ水分を与えて、脱水にならないようにします。
【司会】医者に連れて行くタイミングは?
【有井】ウイルス感染症は抗生剤が効かず、対症療法(症状を少なくする治療)が中心です。夜間の急な高熱でも全身状態が良ければ急いで病院へ行く必要はなく、朝まで待ってかまいません。意識がおかしい(トロトロ寝てばかり)、けいれんを繰り返す、脱水症状(目がひどくくぼんでいる、口の中がカラカラ)、などの場合は早めの受診が必要です。
【司会】夏かぜの予防で注意する点は?
【有井】接触感染が中心なので、年長児や大人では手洗いやうがいが有効ですが、年少児ではなかなか行えず、保育園などでの集団感染がみられます。ある程度は仕方がないので、こじらせないように対処の基本をしっかりと行いましょう。
