- トップページ >
- コラム・広報誌 >
- エクスパートインタビュー >
- インフルエンザについて
インフルエンザについて
エクスパートインタビュー
司会:泌尿器科 准教授 藤田 和彦
対談者:呼吸器内科 准教授 岩神真一郎
インフルエンザの季節がやって来ました。クリスマスや忘年会、年末・年始と行事や出かける機会が多くなり、油断は大敵です。呼吸器内科の岩神真一郎先生に、インフルエンザについて伺いました。
【司会】インフルエンザと風邪はどう違うのですか?
【岩神】普通の感冒は、発病が緩徐で、咽頭痛、咳、痰などの上気道炎症状が主体です。発熱も37℃台で収まることが多いのに対して、インフルエンザは急激に発病し、悪寒、高熱、関節痛などの全身症状が主体です。発熱は39℃を越えることもあり、流行性も強いです。また、老人における肺炎の合併や小児の脳炎の合併など、重篤な合併症を起こすことがあります。
【司会】インフルエンザにかからないためにはどうしたらいいですか?
【岩神】人混みを避けてウイルスをもらわないようにすることが第一です。また、手洗い、うがいなどを徹底することと、抵抗力を落とさないように、栄養をとり規則的な生活を心がけるべきです。また、インフルエンザ流行期の前にワクチンを接種するべきだと思います。
【司会】予防ワクチンの効果は?
【岩神】インフルエンザワクチンは、若年者では約70-90%の予防効果が期待できます。高齢者では約30-40%と有効率は落ちますが、重篤な肺炎、感染症の発生率を減少させ、入院率と致死率を有意に低下させる効果は報告されています。
【司会】インフルエンザワクチンを接種する時の注意は?
【岩神】発熱している場合は日を変えた方がいいでしょう。
接種後、副作用として発熱、全身倦怠感、接種部位の発赤、疼痛、かゆみが出現することがありますが、通常2~3日で消失します。ただし、ごくまれにアレルギーによるショックを起こす方がおり、接種後は30分程、医療施設内で様子を見た方がいいと思います。接種当日は、激しい運動や過労は避けてください。
ワクチンの接種時期に関しては、インフルエンザの流行が毎年12月末か4月にかけてあること、接種してから抗体が作られるまで、最低2週間必要なことから、早めに接種されることを勧めます。
【司会】インフルエンザワクチンが接種できない人は?
【岩神】ワクチン製造の過程で鶏卵を用いるため、卵、鶏肉に明らかにアレルギーがある人も接種できません。
【司会】インフルエンザにかかってしまったらどうしたらいいですか?
【岩神】発病後は、できるだけ早く医療施設を受診し、早期に診断、治療を受けたほうがいいと思います。現在、インフルエンザA,Bどちらにも効果がある内服薬があり、発病後48時間以内に内服治療を開始すれば、発熱期間を短縮できます。あとは、一般的な栄養や水分の補給、室内の加温や加湿を行い、安静を保つことです。
