C型肝炎ウイルス
薬害肝炎と呼ばれているC型肝炎ウイルス感染は、ほとんど無症状のまま、そして、いつ感染したかも分からないまま、気が付いたときには肝硬変や肝細胞癌になる病態を示します。
このC型肝炎ウイルスを治療する方法が、昨年来急速に進歩を見せ、週に一回の皮下注射と連日の内服を約1年間継続すると、おおよそ50%から56%でウイルスが排除できます。
問題は効きにくいウイルスの型とか高年齢とか、肝硬変とかの理由でこの抗ウイルス療法を否定的に考える医師や患者さまが多いために、本来なら治療できるのにもかかわらず、投与されない場合が多々あり、このような患者さまが突然肝癌で紹介されることが見られます。
70歳以上の高齢でも、肝硬変といわれても、適切できめ細かい治療をすれば、十分ウイルスを排除することができます。
特に、この伊豆半島周辺はより効果的といわれるgenotype IIaやIIb(排除率90%)が多く、ますますこの治療法の重要性が謳われます。ぜひとも遠慮なく、C型肝炎陽性といわれても驚くことなく、専門医を受診することを勧めます。
消化器内科 教授 市田 隆文
