最新型・体外式衝撃波結石破砕装置-ドルニエDeltaⅡ
最新型・体外式衝撃波結石破砕装置-ドルニエDeltaⅡ
Q:何をする医療器械ですか?
A:今回導入されたドルニエDeltaⅡは、体外式衝撃波結石破砕装置です。「体外式衝撃波結石破砕術」は英語の頭文字をとってESWLともいいます。これはメスで切ったり、内視鏡を体内に入れたりしないで、治療する尿路結石破砕方法です。体外で発生させた、音速よりも早い速度の破壊力をもつ衝撃波を、体内の結石に照射することにより、結石を細かく砕いて、尿とともに体外へ排泄します。
Q:これまでの器械よりすぐれている点は何ですか
A:体外式衝撃波結石破砕装置 ドルニエDeltaⅡは最新型の装置です。これは衝撃波を無駄なく正確にねらった結石にあてることができます。そのため治療効果にすぐれ、副作用を最大限に軽減できる器械です。また治療中も細かい位置合わせ、衝撃波のパワーの微調整ができることも特徴です。以前のものは結石の位置によっては、うつぶせの位置で治療しなければならないこともありましたが、本装置は衝撃波の発生源が可動式なため、患者様は、あおむけの楽な体位のままで治療が受けられます。
Q:どんな病気を治す器械ですか
A:腎臓と尿管の結石を治療する器械です。尿路結石症とは、尿の通り道に結石ができる病気で、食生活の欧米化にともない増加しています。結石が尿とともにスムーズに流れ、自然に排出されれば問題はありませんが、腎臓や尿管にとどまると、腰やお腹の激しい痛み・血尿などを起こすことがあります。放っておくと腎臓の機能が低下する場合もあります。
Q:痛くはないですか、合併症はどうですか
A:治療時間は短く入室から1時間ほどで終了します。無麻酔治療が可能になり、治療後の痛みがほとんどありません。体に傷が残らない画期的な治療法です。また、副作用や後遺症も少なく、現在では結石治療の第一選択枝となっています。ただし術後に一時的に血尿や皮下血腫ができることがあります。
Q:外科的手術より優れている点は
A:従来の皮膚や筋肉、尿路を切る開腹術に比べ、体外式衝撃波結石破砕術(ESWL)は、体を傷つけることなく、結石のみを細かく破砕する治療法です。また、内視鏡を体に入れて行う手術(経尿道的結石破砕術:TUL)に比べ尿路が傷つきにくく、術後に尿道の痛みも残りません。ただし尿管の下の方にある結石は骨盤に邪魔されて衝撃波があてにくいためESWLよりTULのほうが治療効果良い場合があります。TULも当院で行うことができます。
Q:何日くらい、入院が必要ですか
A:入院は3日ぐらいですが、場合によってはもう少し長くなることもあります。退院後はすぐに日常生活・職場への復帰が可能となります。
泌尿器科 准教授 藤田 和彦
