PET-CTを御存知ですか?癌診断に有効な最先端診断装置が当院でも稼働します
PET-CTとは?
PETとは、Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略です。CTやMRIなど従来の画像検査のように形態を見る検査ではなく、細胞の働きや活動(機能)をみる検査です。PET-CTとは、このPETとCTを融合させた画像を同時に得ることのできる最先端の検査です。
PET-CT検査の仕組み

どんな病気に有効なの?
主な適応は「がん」の疑いのある方や治療中の方、または「がん」の治療歴のある方です。がん細胞は正常な細胞より活動が活発で、より多量のブドウ糖を必要とします。PET-CT検査はその特徴をとらえ病気の場所を特定することが可能です。がん以外にはブドウ糖を大量に必要とする脳や心臓の疾患にも有効です。
どんな薬を使うの?
PET-CT検査では18F-FDGと呼ばれる擬似ブドウ糖に放射性物質を合成した薬剤を静脈注射で投与します。一定時間がたつとFDGはがん細胞に集まります。
痛みはありますか?
痛いのは静脈注射のときだけです。お薬を注射して1時間の安静後、PET-CT装置に30分横になるだけです。その後30分程度休憩を終えれば帰宅可能になります。これでほぼ全身が一度に調べられます。
PET-CTで見つかりやすい「がん」とは?
すべての「がん」が見つかるわけではありません。PET-CT検査では甲状腺、食道、肺、乳腺、膵臓、大腸、子宮、卵巣などのほとんどの「がん」や悪性リンパ腫、悪性黒色腫、骨腫瘍などの診断に有効とされています。また転移した「がん」にも有効です。しかし、小さな病変では見つかりにくい場合があります。
PET-CTで見つかりにくい「がん」とは?
小さな病変以外に、腎臓や膀胱、前立腺の「がん」はFDGの尿への排泄のため発見されにくくなります。また肝臓や胃の「がん」は超音波や内視鏡検査がPET-CTよりも有効とされています。
被ばくや副作用の心配はないのでしょうか?
胃のバリウム検査での被ばくが約4.0ミリシーベルトであるのに対し、PET-CT検査の被ばく量は約3.5ミリシーベルトです。さらに、CTによる被ばく量が加わります。この量では急性の放射線障害が起こることはありません。またFDGという薬もアレルギー等の副作用は、ほとんどありません。
健康保険で受診できますか?
「がん」の疑いや治療中または治療歴のある方で厚生労働省が定める一定の要件を満たす場合に健康保険の適用となります。健康診断や適用外目的の検査では自費となります。PET-CT検査を御希望の方は、主治医とご相談下さい。
主なPET-CTの健康保険適応疾患は下記の通りです。
肺癌,乳癌,食道癌,膵癌,大腸癌,子宮癌,卵巣癌,悪性リンパ腫,悪性黒色腫,転移性肝癌,頭頸部癌,原発不明癌,てんかん(脳腫瘍と虚血性心疾患はPETのみ保険適応)
健康保険適応疾患の精査の為、他医療機関の主治医の先生の紹介で『保険』でPET-CTを受診される方。
【受付窓口】 医療連携室
【電話番号】 055-948-3111(内線3550) 【FAX番号】 055-946-0858
【受付時間】 平日:8時40分~17時,土曜日:8時40分~12時
※休診日(日曜,祝日,毎月第2土曜日,創立記念日(5月15日),年末年始(12月29日から1月3日まで))は除きます。
PET-CTによる健診は可能ですか?
可能です。予防医学センターでPET-CTを加えた人間ドックが行なわれています。御希望の方は是非、予防医学センターにお問い合わせ下さい。
健康診断(健診)の一部として『自費』でPET-CTを受診される方。
【受付窓口】 予防医学センター 人間ドック予約係
【電話番号】 055-948-3111(内線1200)
【受付時間】 平日:8時40分~17時,土曜日:8時40分~12時
※休診日(日曜,祝日,毎月第2土曜日,創立記念日(5月15日),年末年始(12月29日から1月3日まで))は除きます。
最後に
PET-CTはリハビリテーションやスポーツ選手の筋力トレーニング効果の定量的評価研究にも使用される予定です。今後の成果が期待されています。
放射線科 准教授 趙 成済
