- トップページ >
- コラム・広報誌 >
- こうのとりくらぶコラム >
- おっぱいはどうして出てくるのでしょうか
おっぱいはどうして出てくるのでしょうか
おっぱいはどうして出てくるのでしょうか
産婦人科医師 三橋 直樹
乳房は女性のシンボルですが、ヒトもまた哺乳動物のひとつですから生まれてきた子供に母乳を与える大切な働きをしています。
乳房には母乳を造る乳腺細胞があり、この細胞が乳糖、ガゼイン、ラクトアルブミン、トリグリセライドなど様々な栄養の入ったヒトの母乳を作ります。
乳腺細胞で造られた母乳はそれを運ぶ管、つまり乳管に入り乳頭(乳首)に運ばれます。このときに二つのホルモンが大きな働きをします。一つはプロラクチンで、これが乳腺細胞に作用すると細胞はどんどん母乳をつくります。もう一つはオキシトシンで、これは乳管を収縮させ母乳を乳首に運び分泌させます。
このプロラクチンは実は妊娠中からたくさんあるのですが、なぜ妊娠中は母乳が出てこないのでしょうか。それは妊娠中の乳腺細胞はプロラクチンが作用しないように守られているからです。妊娠中に母乳が出てきても意味がありませんからこれは生物の巧妙な仕組みといえるでしょう。
もう一つのオキシトシンには母乳を分泌させる以外にも子宮を収縮させる働きがあり、お産のときに大切な働きをします。
プロラクチンもオキシトシンも乳頭の刺激で増加します。従って赤ちゃんが母乳を欲しがって乳首を吸えばどんどん母乳が出てくる仕組みになっています。妊娠中に母乳を強く刺激するとお腹が張りますが、これは刺激によりオキシトシンが出てくるからです。
- 赤ちゃんが欲しがるたびに授乳することで、赤ちゃんが必要とする量が出てくる仕組みです。
- おっぱいマッサージをしてお腹が張るときはマッサージを中止しましょう。
