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双子以上(多胎妊娠)のお話
当院は新生児センター(NICU)を有するため双子、三つ子のお母さん方も多く来院されます。今回は双子以上(以下多胎妊娠といいます)の妊娠・産後のお話をしたいと思います。
お母さんのからだ
多胎妊娠では、ひとりの妊娠に比べてお母さんの合併症が起こりやすいと言われています。そのひとつが切迫早産です。子宮が大きくなるにつれ子宮が収縮し子宮の入り口が開いてしまうことで早産になってしまいます。そのため予防的に安静にしたり、早い時期からの入院が必要となります。長期の入院には家族の理解と協力が必要になります。上のお子さんがいらっしゃる方は入院中に面倒を見てくれる人を見つけておきましょう。
また妊娠性高血圧症(妊娠中毒症)になる確率も高くなります。冬号でもあったように妊娠性高血圧症の予防には過労を避けるなど心身の安静を保ち、暴飲暴食・塩分の摂りすぎに注意することが大切です。妊娠性高血圧症は早期発見が大切です。そのためにも定期健診は欠かせません。
この他に妊娠中、胎児は必要なだけお母さんから鉄分を吸収します。また血液の量が増え、血液が薄まった状態になります。多胎妊娠の場合、赤ちゃんの数も血液の増える量も多いので貧血になりやすくなります。
双子の赤ちゃんの育児
赤ちゃんたちが産まれたら育児が始まります。一人でも十分大変ですが、二人分ともなると大変さは倍以上でしょう。しかし一気にふたり同時に育児を始めることはほとんどありません。まずは抱っこの仕方、おむつの換え方、おっぱいのあげ方を一緒に練習していきます。一日交替で一人ずつみていく方が多いです。双子とはいえ、ひとりひとり個性があります。一緒にいることでお母さんたちは特徴を見つけていけるようです。退院が近づいてきたら、二人同時に育児を始めます。二人のおむつを換え、授乳すると時間がかかります。そこで、画期的な方法があるのです。それは、2人同時に授乳するという方法です。
双子の場合、37週もしくはそれ以前に産まれることがほとんどで、37週までお腹にいても2,000g前半で産まれることが多いです。おっぱいがでてくるまではミルクを足したりしながら、おっぱいが出てくるのを待ちます。お父さんやおじいちゃん、おばあちゃん、面会にいらした際はミルクやおむつ替えを手伝ってあげてください。また、同時におっぱいをあげる方法は慣れるまで一緒に手伝ってくれる人が必要です。スタッフがご説明しますので一緒にみていただけるとよいと思います。
