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タバコと妊娠・母乳育児
妊娠
妊婦が喫煙すると低体重児が生まれやすくなるだけでなく、早産、乳幼児突然死症候群の危険が増すといわれています。又出生後も受動喫煙(他の人が吐いた煙を吸うこと)により子供の呼吸感染症、喘息の発病と悪化、乳幼児突然死症候群の危険性があります。
ところが妊娠前に禁煙すれば平均出生体重はタバコを吸わない妊婦とほぼ同じとなり、妊娠3~4ヶ月までに禁煙すれば、リスクを低下させます。実際には妊娠中タバコを吸っている女性は8割以上が禁煙したいと思っています。そして妊娠する前にタバコを吸っていた女性の4割は、妊娠する直前または妊娠がわかってから禁煙します。
妊婦の多くは「タバコをやめたい」と思っています
でも「やめたい」と思ってもやめられないのがタバコです。それは喫煙の本質がニコチン依存症だからです。
ニコチン依存度を判定しよう
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問1 朝、眼が覚めてから何分くらいでタバコを吸いますか?
1, 5分以内(1点)
2, 6分以上たってから(2点)
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問2 一日に何本くらい吸いますか?
1, 21本以上(1点)
2, 20本以下(2点)
- 合計点が2点以下の人はニコチン中毒です
- 合計点が3点以上の人は心理的依存(習慣、くせ)です
妊娠・授乳というこの機会に禁煙してみませんか?
タバコの切れの症状を乗り切る9つのポイント
- 冷たい水、熱いお茶を少しずつ飲む
- 深呼吸をする
- 体を絶えず動かす
- 場所を変える
- 歯をみがく
- 野菜を食べる
- お酒の席にご用心
- 煙の多い場所にいかない
- 気楽な気持ちで禁煙している時間をのばしていく
母乳育児
母親がタバコを1本吸った直後に授乳すると、子どもは大人が1本吸ったのと同程度のニコチンを飲むことになります。また煙によって安全でないレベルの一酸化炭素、多量のアレルゲンを吸入し呼吸感染症になる度合いが高くなります。
タバコは母乳の分泌量をへらします。
タバコを吸う母親は母乳育児をしたいと思う気持ち、母乳を何回も与えようとする意欲が低く、結果母乳育児期間が短くなると言われています。それはタバコの母乳への影響が心配でミルクの方が安全だと考えるということもあるようです。本当にそうでしょうか?
それでも母乳をあたえよう
喫煙している母親が母乳育児をしている場合ミルクで育てられた子どもに比べ一年間の呼吸感染は7分の1に減ったという報告や、乳幼児突然死症候群の発症率も母乳育児のほうが約5分の1であるという報告もあります。
母乳育児を推進することによる利益は母乳中に移行したニコチンの害より勝ります。
どうしてもやめられないあなたへ
決して喫煙は薦めませんが、喫煙するなら喫煙後、時間をあけて(60-120分)授乳することで子どもへの影響をへらせます
空気清浄器は効果がありません
最後に日本小児科学会からの提言
受動喫煙を減らすには家族の禁煙に越したことはありません。しかし、それができなくても、タバコの煙の性質や家庭の喫煙状況から、子どもの受動喫煙を減らすことができます。私たちは次の2点を国民の皆さんに提言します。
―受動喫煙を避けるため、子どものいる家庭では、たばこは室内で吸わず、屋外で吸うようにしましょう。
―室内で吸った場合、必ず、窓を開けて換気しましょう。とくに対面する2か所の窓を開けて自然換気するのが効果的です。
