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何で黄色くなるのでしょう
新生児黄疸とは?
赤ちゃんは胎内にいるときは、外界に触れることなく、お母さんから送られた酸素や栄養で成長を続けます。しかし、出生後は自力で呼吸し、飲んだおっぱいは、自分の力だけで消化吸収していかなければなりません。その胎内から外界への適応現象の一つが、新生児黄疸です。
血液中の酸素や二酸化炭素を運ぶ役目をしている赤血球は、寿命がきて壊れる時、ビリルビンという色素ができます。ビリルビンは肝臓で処理され、ほとんどは便とともに排泄されます。便が黄色く見えるのは、ビリルビンの色素が出ているからです。また産まれたばかりの赤ちゃんが、その名の通り赤く見えるのは、胎児赤血球がいっぱいあるからです。
お腹の中にいたときは、胎盤を通してお母さんの肝臓でビリルビンの処理をしていましたが、産まれた後は赤ちゃんの小さな肝臓で行わなくてはなりません。この時期はたくさんの赤血球が壊れて、盛んにビリルビンができるのに対し、赤ちゃんの肝臓はビリルビンを処理する働きが未熟なので皮膚や白目などに色素がたまり、黄色く見えることを黄疸と言います。これは、お腹の中から外の世界へ適応していくための生理的現象で、ほとんどの赤ちゃんにみられ、不思議なことではありません。
この生理的な黄疸は、出生後2~3日目頃から肉眼的にわかり、4~5日目頃にピークとなり、肝臓の働きが成熟してくるにつれ2週間以内には消えるため、特別な治療を行う必要はないのです。しかし、ビリルビン値が生理的黄疸の範囲を超えて異常に高いと、脳細胞に付着し脳障害を起こす原因になります。
そうならないために身体に光をあて、ビリルビン処理を促進する光線療法を行います。当院では、日令4日目に赤ちゃんの踵から採血をして、ビリルビンの値をチェックしています。
この光線療法は体内にたまったビリルビンを破壊するための治療法で、副作用はほとんどないと言われています。
からだの外から光をあて、なるべくたくさんあたるように赤ちゃんはオムツ1枚にして保育器の中で様子をみます。
赤ちゃんの目に直接光が入らないように、アイマスクをします。赤ちゃんが治療中はお母さんに授乳室に通っていただき、2~3時間おきに授乳をしてもらいます。授乳のとき、赤ちゃんは保育器から出て今まで通りおっぱいをあげられます。赤ちゃんの体の水分が奪われやすいので、おっぱいの出具合によってはミルクを足すことがあります。
母乳性黄疸
黄疸がでてから3~4週間たっても消えない場合は遷延性黄疸といい、多くは母乳を飲んでいる赤ちゃんにみられる母乳性のものです。母乳の場合に黄疸が多く現れる理由は明らかにはなっていませんが、一般には母乳に含まれる女性ホルモンが関係していると言われています。
母乳性黄疸は病的なものではないので、赤ちゃんは元気です。かつては、母乳を中止したことがありましたが、赤ちゃんの腸の発達や、便の排泄が早いなど、母乳ならではの効果が大きいので、母乳を中止する必要はありません
