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今こそ母乳で育てましょう
哺乳動物は「哺乳」という名の通り、母乳で子供を育てることが特徴です。人工乳(牛の母乳)が作られ、何らかの理由で母乳が十分与えられない場合の助けになっています。
しかし本来、人間は人間の母乳、しかもその子供にはそのお母さんの母乳が最適な栄養になっています。母乳をあげられるのなら、それに尽きることはありません。
当院でも母乳育児を推進しています。なぜ母乳をお勧めするのか、母乳の不思議やメリットをわかりやすくご紹介します。
母乳で育てるお母さんへのメリット
産後の回復がよい
赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によりホルモンが働き、大きくなった子宮が元に戻るのを助けます。そのため、出産後の出血量を減らすことができます。また、母乳だけで育てる場合、1日に約600kcal消費するので、体重をより早く減量することができます。
自然な避妊
母乳だけで育て、夜も赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ頻繁に授乳していると自然に避妊効果が生まれてきます。妊娠・出産を通してお母さんの体には色々な負担がかかっています。母乳をあげることで次の妊娠までの間隔をあけることができます。※ただし完全に避妊できるわけではありません。
がんの減少
母乳育児の期間が長いほど乳がんや子宮がんにかかる危険性は低くなることが報告されています。
骨粗鬆症
母乳育児が終ったら急激に骨が強くなることがわかっており、さらに母乳育児は骨粗鬆症を防ぐという報告もあります。
産後の回復がよい
いつでもどこでも、適温で清潔な母乳が与えられます。ミルクを作るために赤ちゃんを待たせることもなく、哺乳ビン、お湯の入った魔法ビン、ミルクを持ち歩く必要もありません。地震など災害が起きて、清潔な水・電気・ガスが手に入らなくても母乳はあげることができます。被災地に支援物資としてミルク缶は届いても、ライフラインが復旧しなければミルクをあげることは難しくなります。
赤ちゃんへのメリット
母親との絆が深まる
お母さんの胸に抱かれておっぱいを吸うことで、守られていることを実感できます。人間としての基本的信頼感をはぐくむことができます。そして精神的、感情的、社会的発達が良くなります。
感染症にかかりにくい
母乳には赤ちゃんに必要な栄養だけではなく、免疫を強くするための物質が多く含まれています。風邪に罹りにくく、罹っても治りやすいです。
アレルギー・喘息・糖尿病の予防
アレルギー(アトピー)、喘息、糖尿病、肥満を防ぐ効果もあります。
理想的な成長と神経系の発達
生後6ヶ月間は脳の成長が最も急速な時期です。これは母乳中に含まれるDHAなどが関係していると考えられています。
知能指数のアップ
母乳で育った赤ちゃんの方が人工乳で育った赤ちゃんよりIQが高いことがわかっています。これも母乳中に含まれるDHAなどが関係していると考えられています。高いIQは大人になっても続くという報告があります。
歯列矯正や歯の問題が少ない
哺乳瓶やおしゃぶりを長く使うと、母乳で育った子供に比べて歯の矯正率や中耳炎に罹った率が高くなるという報告があります。
社会へのメリット
家計の節約・エコ
ミルクだけで育てると年間約20万円以上かかります。その他に哺乳ビンや人工乳首、消毒のための器具を購入する必要もありません。また、赤ちゃんが病気にかかりにくくなるので、医療費を少なくすることができなす。また、包装紙や缶などのゴミが出ないためエコにつながります。
母乳育児がお母さんと赤ちゃんに与えるメリットは計り知れないものがあります。このメリットは乳幼児期の一時的なものでなく、親子の一生に良い影響をもたらします。母乳は、お母さんが食べる物や時期によって味が変化します。そのため「食育」の基盤でもありますし、抱かれて授乳されることで情緒が安定します。イイコトづくし母乳育児、ぜひ楽しんでください。
