膠原病内科・リウマチ科・アレルギー科
順天堂大学医学部附属静岡病院の膠原病内科・リウマチ科・アレルギー科は、 順天堂大学膠原病内科(我が国に初めて設立されました)からの医師を配置し、常に大学と連携を図り、最新の治療を行っております。
膠原病(関節リウマチ含む)は、全身性の自己免疫疾患(病)と呼ばれます。自己免疫疾患とは、
本来外敵を攻撃するために体内に備わる免疫システムが、誤って自分の成分の一部を攻撃してしまうといった間違った免疫が起こっている病態です。
(アレルギーとは外敵に対する正常な免疫が強すぎる病態を言います。)
膠原病の中で関節リウマチの患者数は人口の約1~2%、関節リウマチ以外の全ての膠原病の患者数が、やはり人口の約1~2%と言われており、
関節リウマチ以外の各々の病気はなじみの薄い疾患群ですが、難病相談会やリウマチ友の会、膠原病友の会での情報や、リウマチに関する出版物などの案内で来院されたり、
静岡県東部リウマチ膠原病医会(当科で開設)や静岡県医師会などの先生方を通じて多くの患者様が紹介され来院しています。
ご紹介頂きました先生とは密な病診連携、病病連携を図っております。患者数も増え、一ヶ月平均1500名の患者様が来院されています。
現在は月曜日から金曜日までの午前、午後、土曜日の午前といつでも来院し、診察を受けていただけるよう、5名の日本リウマチ学会の指導医、
専門医が外来診療に当たっています。
主に飯田が関節リウマチを、関節リウマチ含め膠原病全般を、山田を中心に片桐、今、安藤で診察に当たっています。
なるべく待ち時間の少ないように一部予約制を導入しておりますが、予約外でも診察は随時承っております。
3年ほど前から関節リウマチの治療は劇的に変わりました。今までの抗リウマチ薬の一部がEBM(Evidence based Medicine)の浸透により淘汰された一方、
生物学的製剤(抗TNF製剤)による新しい治療法が生まれました。当科では、難治性や薬剤抵抗性の関節リウマチに対する白血球除去療法や、
血漿交換療法を従来どおり治療に組み入れる一方、生物学的製剤も積極的に導入し、好成績をあげています。従来生物学的製剤の導入時には短期入院をしていただいておりましたが、
外来化学療法室の設置により、初回から外来で治療を受けていただくことが可能となりました。
入院は、精密検査や治療を中心とした入院、定期的病態評価(短期検査入院も設けています)など様々なケースで必要となります。膠原病の病変、症状は多彩で、疾患に特徴的な病変、
症状が病気の初期には出現しないこともあるため、発症早期の方は診断の確定や治療方針を決めるため、多くの専門的な検査を受けていただくことが必要となります。
膠原病は全身の病気ですので、各内科、皮膚科、眼科、産婦人科、耳鼻科、脳神経内科、メンタルクリニック(精神神経科)などと兼ねて診察に当たります。
進行性で関節の変形が著しい関節リウマチの場合や、頚椎に病変が及んでいる場合には整形外科と連携し、最も適したタイミングで手術を行っています。
膠原病患者様の妊娠出産に際しては、産科、小児科、NICUと連携し、抗リン脂質抗体やSS-A、SS-B抗体を持っている妊婦様に対し、積極的に血漿交換療法を施行し、無事出産の好成績を得ています。
アレルギー科は、近年、アナフィラキシーショック(アシナガバチ、スズメバチ等)の症例が増加し、救急外来でのニーズが増加しています。救命された患者様には、再びアナフィラキシーが起こった場合に、自分で皮下に注射してショックになるのを未然に防ぐエピネフリン製剤を処方し、再発防止策を指導しています。薬剤アレルギーの症例も増加の傾向であり皮膚科などと連携し対応しています。
当科は、日本リウマチ学会及び日本アレルギー学会の認定施設です。
