- トップページ >
- 救命救急センター >
- ドクターヘリ活動報告 >
- 活動報告(コラム)
活動報告(コラム)
ドクターヘリ活動報告 ~治療しながら搬送~
『順天堂ニュースNo.30』(2008年7月20日発刊)より
順天堂大静岡病院は、静岡県東部・中部ドクターヘリ運航基地病院に指定され、平成16年4月より運航が開始されました。
運航初年度は433件の出動であったものが、497件、522件、更に平成19年度には611件に増加致しております。運航開始当初は、病院間搬送が現場出動の約2倍を占めていましたが、年とともに現場出動が増え、平成19年度には同数になりました。

平成19年度の出動件数は総計611件で、その内賀茂医療圏へは284件、熱海伊東医療圏には143件、駿東田方医療圏へは169件(南部:74件、北部:95件)の出動が見られました。
疾患別にみてみますと、心・大血管疾患と脳血管疾患で45.5%を占め、外傷(交通外傷含む)が29.4%、その他内因性、外因性疾患の順になります。
搬送先としましては、基地病院以外への受入件数が次第に増えてきており、162人(26.2%)を占めています。

現在、ドクターヘリは日本全国に北は北海道から南は長崎県まで、1道12府県に配備されています。図に平成19年度の全国14機の出動件数、診療人数を示しています。キャンセル等を除いた実診療人数をみてみますと、千葉県の日本医科大千葉北総病院が685件と最も多く、次いで当院の607件が全国2位を占めています。

診療人数の多少で機能評価が決まるものではありませんが、当院の出動件数(診療人数)をみるに、静岡県東部・中部、特に伊豆半島の地域的特異性、即ち(1)各生活区域が山で分断された地形的な問題(2)各地に観光地がある為、道路が渋滞しやすい(3)伊豆地区には高度な治療設備を備えた病院が少ない、等を考えますと賀茂医療圏、熱海伊東医療圏への出動が多いのは当然の結果で、当院は救急医療の面で大いにお役に立っているものと自負しています。
ヘリドクター、ヘリナース共に多くの人材をかかえ運営は容易ではありませんが、病院としても最大限の努力をしていますので御理解下さい。
最後にドクターヘリの有用性をより高める為には、静岡県東部・伊豆半島の住民の皆様、各消防本部・救急隊の方々、並びに1次、2次救急医療機関の方々の御理解、御鞭捷が是非必要で、この場をお借りしまして何卒宜しく御願い申し上げる次第です。
