小児科・新生児科
経験すべき疾患・病態
- 小児けいれん性疾患
- 小児ウイルス感染症(麻疹、流行性耳下腺炎、水痘、突発性発疹、インフルエンザ)
- 小児細菌感染症
- 小児喘息
- 先天性心疾患
教室紹介と日常診療
当小児科は新生児医療(新生児センター)に加え、一般小児科としての神経・筋疾患、循環器疾患、呼吸器疾患、感染性疾患、免疫・アレルギー性疾患、消化器・肝・胆道系疾患、腎・泌尿器疾患、血液疾患、内分泌疾患など小児科特有の幅広い分野での診療を習得することが可能です。また対象となる児は500gの超低出生体重児から100kgの成人に近い肥満児まで多岐にわたっています。
小児科病棟における入院患者数は月平均25~30名、年間平均約320~350名(小児科全体の入院数は新生児センターの250名と併せて年間約600名)で、半数以上が三島、沼津、裾野をはじめ熱海、中伊豆、伊東、東伊豆、河津、西伊豆、下田に至るまで伊豆全域からの紹介入院です。
研修医は指導医のもとに一人主治医になり、自ら診療計画をたて、両親への病状説明から患児の治療に至るまでを担当します。責任を持って日常診療にあたれるような研修システムのなかでのびのびと仕事に携わっています。
入院の過半数は地域の病院および開業医の先生方からの貴重な症例が紹介されてくるため、定期的に近くの先生方をお呼びして臨床症例検討会を開いています。それらの発表も研修医の先生が担当します。産婦人科から新生児センターに入院するケースも多いため、定期的な周産期カンファレンスを行い、胎児、および出生後の新生児の情報交換を行って、日常診療および研修医の診療に役立てています。
外来部門では一般小児科外来は月曜から土曜(第2土曜を除く)の毎日午前中に行い、月曜から金曜の午後を乳児健診および栄養指導、予防接種外来、小児神経外来、小児循環器外来、小児アレルギー外来、小児肝臓外来、未熟児フォローアップ外来などの専門外来を行っています。現在外来患者数の平均は50~60名で、研修医は週2回の一般外来および午後の乳児検診および予防接種外来を担当しています。
その他オンコールの医師のもと、救急の小児医療に対応できる医師を目指して当直も定期的に行っています。
教育および研究
小児の特異性および地域医療における小児疾患を充分に理解し、一般外来、救急外来、小児科病棟において多数の患児の診療に従事します。
臨床で経験した貴重な症例について詳細に検討し、数多くの学会で、その成果を積極的に発表します。
新生児神経疾患の治療および予後に関する研究、先天性水頭症の早期治療と予後に関する研究、てんかん母体のコントロールと児の予後に関する研究、SLE母体より出生した児の予後に関する研究、Sturge-Weber症候群の脳神経学的治療に関する研究、光過敏性てんかんの誘発因子に関する脳波学的研究などを行っています。
新生児センター
1982年(昭和57年)4月に静岡県東部地域の第3次新生児集中治療施設として開設されました。静岡県東部地域の早産児や病的新生児を新生児専用救急車で搬送し、入院管理しています。また1998年(平成10年)6月には当院に産婦人科が新設され母体搬送が増加し、2008年8月からは総合周産期センターとしてハイリスク母体の搬送を行い、産科と協力して胎児管理から出生後の新生児医療を担うことになります。
静岡県は新生児医療体制が整備され、静岡県の新生児死亡率は全国的にみても優秀な成績です。従って年間に超低出生体重児は30-40例、呼吸管理を必要とするのは120例あり、極めて貴重な症例も経験することができます。
新生児医療は救急医療の一つで、人工呼吸器による呼吸管理や超音波検査や血圧モニターなどによる循環管理を中心とした治療を行いますが、新生児ももう一つの特徴である、発達すなわち脳に対する影響も考えながら侵襲の少ない治療を行っていきます。急性期のダイナミックな管理から安定期の成長・発達を考えた栄養管理までエビデンスに基づいた管理方法を勉強できます。
また、チーム医療が原則で自分の受け持ち患者以外も診療に参加することで豊富な臨床経験を積むことができます。また学会発表や論文発表も積極的におこない、厚生労働省等の研究にも参加しています。現在は講師1、助手2、研修医3の計6名で日常診療に携わっていますが、指導は綿密ですので新生児医療の基本はしっかり研修できます。


