麻酔科
麻酔科業務
- 手術麻酔
- 集中治療
- ペインクリニック、疼痛管理
各科手術に対する麻酔を担当し、術中管理を習得する。当院では、小児外科以外すべての外科系各科の手術がバランスよく経験できる。また、救命救急センターを併設しているため緊急手術(外傷を含む)も豊富である。
外科系患者術後管理、内科系重症患者管理。主に人工呼吸管理の面で集中治療をサポートしている。集中治療室回診は、手術侵襲および回復を考察するよい機会である。また、レントゲン写真の読影の機会には事欠かない。
術後疼痛管理、ペインクリニック外来。ペインクリニックでは、神経ブロック療法だけでなく、薬物療法、リハビリテーションを組み合わせて急性疼痛、慢性疼痛、循環障害の治療を行っている。また、癌性疼痛の治療としての経口モルヒネの使い方をマスターする。
麻酔科研修によって得られる資格
麻酔科2年間専従で、麻酔科標榜資格(厚生労働省認定)が得られる。後期研修期間で麻酔科を選択すると、専従期間の一部とすることができる
麻酔科標榜医は、開業時に麻酔科を標榜できる。
研修生活
朝は7時15分ごろから麻酔準備を開始する。平均1日2~3件の麻酔管理を指導医と共に行い、夕方5時ごろから翌日の術前診察のため病棟を回る。最後に、当日ICU入室症例を回診して、業務終了となる。この他、当直がある。
研修目標
一般的目標
- 初期研修で学習したことをさらに発展させる。
- ペインクリニックの役割について理解する。
- 重症患者の周術期管理(集中治療室管理)について理解する。
- 侵襲の大きな手術に関する麻酔計画を立案できる。
- プライマリ・ケアに必要な一般的知識、手技を身につける。
術前評価に関する一般的目標
- 重症患者の術前の全身評価ができる。
- 気道確保困難症に対する対策を立案ができる。
- 周術期管理に必要な術前投与薬物についての知識を身につける。
- 重症患者において適切な前投薬を指示できる。
麻酔管理および急性期全身管理に関する一般的目標
- 適切な麻酔法を選択できる。
- 出血や体液シフトが多い手術において、適切な輸液・輸血管理ができる。
- カテコラミンを含む心血管作動薬を用いて血行動態管理ができる。
- 人工呼吸による呼吸管理ができる。
- 異常体温の防止、治療など体温管理ができる。
- 血清生化学データ異常値の治療ができる。
麻酔に関係する手技取得に関する一般的目標
- マスクによる気道確保ができる。
- ラリンジアルマスクによる気道確保ができる。
- 気管挿管による気道確保ができる。
- 二腔気管支チューブにより片肺換気ができる。
- 脊椎変形がある患者で脊髄くも膜下麻酔が行える。
- 腰部および胸部硬膜外麻酔が行える。
- 太いカテーテルを用いて静脈路確保ができる。
- 動脈カテーテルを挿入できる。
- 中心静脈カテーテルを挿入できる。
- 肺動脈カテーテルを挿入できる。
- 経食道心エコー法で心臓大血管の評価ができる。
ペインクリニック
- ペインクリニックにおける診療を見学する。
- 代表的な慢性痛患者の診断、治療を行う。
- 神経ブロック療法を見学する。
集中治療
- 集中治療室入室基準を理解する。
- 術後体液バランスの変化を理解する。
- 呼吸機能の評価ができる。
- 人工呼吸器管理を計画できる。
- 人工呼吸器からの離脱を計画できる。
- 心血管作動薬の離脱を計画できる。
- 人工呼吸器管理患者の鎮静を計画できる。
- 「ICU症候群」を理解する。
レポート提出課題
- 硬膜外麻酔に必要な解剖学、手順と注意点
- 人工呼吸器の各種モードの特徴と適応
- 気管挿管困難例での対処法
最後に
麻酔科医が、カバーしなければならない知識は広い。呼吸、循環、神経、鎮痛等の知識をバランスよく吸収することで全身管理が可能となる。研修終了時には、患者を診たときに全身を診る習慣、緊急時の対応の仕方が身についているはずである。
麻酔科研修で得た知識技術は、他科に進んでも必ず役に立ちます。忙しいですが、興味のある人は是非身を投じてみてください。


